ろれつが回らない、体の半身が動かしにくいなど、病気の兆候がよくメディアに取り上げられる脳梗塞。
かつては日本人の死因トップだったこともあり、近年でも多くの有名人が病に倒れています。
脳梗塞になった芸能人の、病状や現在の様子を調査しました。
脳梗塞とは?脳出血との違いも
脳梗塞とは、脳卒中という病気の一種で、脳の血管が詰まることにより発症します。
そのまま寝たきりになり、介護が必要になるケースも多いようです。
- 血管が詰まる→脳梗塞
- 血管が破れる→脳出血・くも膜下出血
脳梗塞の男性芸能人はこちら
脳梗塞になった男性有名人はこちらです。
- 竹中隼人
- なすなかにし
- 萩本欽一
- 田中裕二
- カルーセル麻紀
- 美輪明宏
- 佐賀龍彦
- 徳永英明
- ルー大柴
- 川西幸一
- 桜井和寿
それでは順番にご紹介していきます。
竹中隼人
俳優の竹中隼人さんですが、2024年4月に休業を発表されています。
なんでも2023年10月に脳梗塞を発症。
その後、リハビリをされていたようですが、右半身が思ったような回復がしなかったんだとか。
那須晃行(なすなかにし)
お笑いコンビ「なすなかにし」の那須晃行(43歳)さんは2023年12月12日に脳梗塞を発症。
その日は休日だったため、1人で外出していたところ具合が悪くなり、救急搬送されました。
緊急のカテーテル手術を受け大事は至らなかったとのコト。
麻痺などの後遺症もなく、コミュニケーションもとれる状態に回復。
その後は仕事を復帰されています。
萩本欽一
お笑いタレントの萩本欽一さんは、2022年6月13日の朝、右手がしびれ起き上がろうとすると倒れてしまいました。
マネージャーの車で病院を受診したところ、軽い脳梗塞と診断され入院。
手足のしびれが起きてから治療まで4時間半以内の早期発見だったため、点滴の治療を受ける事ができました。
あと1時間遅れていたら、点滴での治療はできなかったとの事。
その後は後遺症もなく1週間で退院し、すぐにお仕事に復帰されました。
血液をさらさらにする抗血栓薬は毎日欠かさずに飲んでいるそうです。
お笑いコンビ爆笑問題・田中裕二
芸人の田中裕二さんは2021年1月20日、56歳の時にくも膜下出血と脳梗塞を同時に発症して自宅から救急車へ。
一時は意識があるのに体が動かせない症状も出ましたが、手術するほど大事に至らず1週間で退院しました。
1ヶ月休養し2021年2月21日放送のレギュラー番組で仕事に復帰、その後は以前と変わらず活躍されています。
カルーセル麻紀
ニューハーフタレントのカルーセル麻紀さん。
77歳の2020年4月30日にろれつが回っていないと電話の相手に指摘され、救急車を呼び入院されました。
幸いにもカテーテル手術の後は3日後に退院し、後遺症も残らなかったそうです。
その後は3か月に1度通院し、MRI検査を受け薬を飲んでいるとの事。
入院中は髪を洗えなかったことからロングヘアはカットし、染めるのもやめてグレイヘアにされています。
美輪明宏
2019年9月11日に言葉がもつれる症状があり、MRI検査で軽い脳梗塞が見つかった美輪明宏さん(当時84歳)。
予定していた仕事をキャンセルし2週間の入院の後、3か月後に仕事に復帰されました。
ですが、その後も舞台の仕事はセーブしており、周囲に迷惑をかけないようにされているのだとか。
年齢からくる体力の衰えは否めず、脳梗塞の後遺症にも不安が残る。最近は、神経系の不調も訴えているそうで、かなり重い症状も出ているといいます
引用:postseven.com・2022年7月
レギュラー番組も月1回だけオンラインでの出演など、体に負担のないものを選んでいるとのこと。
2023年のスペシャル番組ではスタジオでの激やせした姿が話題となり、心配の声も上がっているようです。
佐賀龍彦(男性ボーカルグループ)
男性ボーカル4人グループLE VELVETS(ル ヴェルヴェッツ)のメンバーで、テノール歌手の佐賀龍彦さん。
頭痛に悩まされていた佐賀龍彦さんは病院で検査したところ、5mm程度の未破裂の脳動脈瘤が見つかります。
緊急性はありませんでしたが、39歳の2021年9月に念のため、3日程の予定で入院しカテーテル手術を受けました。
ところが、手術によって出来た血栓が脳の血管につまり、脳梗塞を発症。
右半分がマヒしましたが、ファンの応援に支えられ懸命なリハビリで1年後にコンサートツアーで復帰されました。
回復は8割程度でマヒはまだ残っているとの事ですが、日ごろからリハビリを心がけているそうです。
徳永英明
歌手の徳永英明さんは2001年5月もやもや病(脳血管障害)を発症、2016年2月に脳梗塞予防の手術を受けます。
しかし2018年9月4日57歳の時に事務所で激しい立ちくらみに見舞われ救急搬送。
脱水症状による軽度の脳梗塞と診断されますが、2018年9月11日には退院し10月に全国ツアーを開催。
その後はCD発売やライブを継続して行うなど、順調に音楽活動をされているようです。
ルー大柴
ルー大柴さんは2015年に出演した健康番組で、ラクナ梗塞が1か所あることを指摘されていました。
その後、2018年2月にも別の番組でMRI検査を行った所、ラクナ梗塞が3か所に増えている事が発覚。
食べ物が飲み込みづらいというルー大柴さんですが、それも脳の神経伝達物質(ドーパミン)が少なくなるからなのだとか。
治療法としては血液の固まりができないようにする薬(抗血栓薬)や脳細胞を保護する薬の服用や点滴をするようです。
川西幸一
ロックバンド・ユニコーンのドラマー、川西幸一さんは2015年7月(55歳)に脳梗塞(ラクナ梗塞)と診断されます。
2か月の休養が必要との医師の指示により、予定されていたフェスやイベントはすべてキャンセルとなりました。
その後、2015年10月に復帰されています。
Mr.Children・桜井和寿
歌手の桜井和寿さんは2002年7月23日、32歳の時に脳梗塞を発症。
トレーニングのやりすぎで疲労を感じている頃で、発症直前には首の違和感やしびれ等の症状があったそう。
手術はせず投薬治療や食事制限を行い、わずか3日間で退院したとのこと。
半年間の活動休止を経て2002年12月のライブで復帰、以降はステージなどで元気な姿を見せています。
脳梗塞のアスリートはコチラ
次に脳梗塞になったスポーツ選手や指導者をご紹介します。
- リッキーフジ
- 石井琢朗
- 斎藤隆
- ラモス瑠偉
- 長嶋茂雄
- 高山善廣
リッキー・フジ
プロレスラーのリッキーフジさんは、脳梗塞により2022年9月7日に意識朦朧となり転倒。
緊急搬送され、脳血管カテーテル手術を受けますが左半身マヒの状態となりました。
その後はリハビリを続け、2022年11月末には退院。
2023年1月には復帰されました。
石井琢朗
DeNAの石井琢朗コーチは2022年6月6日に札幌ドームでの交流戦のため、航空機で北海道に移動。
ホテルに向かう際に体調不良を訴え病院に直行、「左小脳梗塞」と診断され入院となりました。
石井琢朗コーチは2022年6月14日には退院し飛行機で帰京。
6月28日にはベンチ入りして復帰されています。
斎藤隆
DeNAの斎藤隆コーチは、52歳の2022年2月19日の夕食時に頭がフラフラするためタクシーで病院に直行。
小脳の脳梗塞と診断され、そのまま入院となりました。
2022年2月26日まで検査入院をされていましたが、その後は無事に退院。
後遺症も何もありませんし、生活の中で特に注意することもないくらい、現状は普通です
少しずつ仕事に復帰されていましたが、2023年限りで引退を表明されました。
ラモス瑠偉
ラモス瑠偉さんは2016年12月29日に自宅で脳梗塞を発症。
顔がパチパチしたというラモス瑠偉さんは、体に力がはいらず、救急車で病院に運ばれます。
入院中は体の左側が動かず車いすの生活となり、退院後は過酷なリハビリを経て動くことができるようになりました。
当時は味覚も嗅覚もダメになり辛かったとの事ですが、2017年4月には復帰されています。
長嶋茂雄
プロ野球元監督の長嶋茂雄さんは2004年3月4日68歳の時に脳梗塞で倒れ、医師の処置で一命をとりとめます。
脳を保護するための薬物治療を行いましたが、後遺症で言語障害と右半身が麻痺する状態に。
その後は胆石治療で入退院を繰り返すも、リハビリの結果2021年東京五輪の聖火リレーに参加するほど回復。
2022年9月には脳出血で入院しましたが大事には至らず、その後体調は改善に向かっているようです。
高山善廣
プロレスラーの高山善廣さんは2004年8月の試合で頭から落とされ右半分がしびれるなど、脳梗塞の症状で緊急入院。
発見と処置が早かったおかげで翌日にはベッドに座ることができたそう。
その後は懸命なリハビリを続け、2006年7月には試合に復帰するまでに回復されています。
脳梗塞のアナウンサーはこちら
脳梗塞のアナウンサーはコチラです。
- 酒井崇之
- 道上洋三
- 大橋未歩
酒井崇之
フリーアナウンサーの酒井崇之さんは千葉テレビの「モーニングこんぱす」などを担当。
ですが、27歳の2023年4月9日に体調不良から病院へ搬送され、脳梗塞により休養となりました。
体調を崩す前にはラーメンライスを食べたことなどが発信されており、体に悪そうとの声も。
朝の情報番組を担当されていたので、激務だった事も考えられます。
道上洋三
ABCテレビの道上洋三アナウンサーは、78歳の2021年9月11日に脳梗塞で緊急入院。
いつもと様子が違う事に気が付いた奥さんが119番し、病院に搬送されました。
復帰に向けリハビリを続けていましたが、報道によると右足が不自由で言葉が上手く出てこないとの事。
ラジオのレギュラー番組は、毎日、朝5時に出社し2時間半の生放送という厳しい環境のため2022年3月で卒業。
その後は、ご自分のペースで復帰に向けてリハビリを継続されています。
大橋未歩
フリーアナウンサーの大橋未歩さんは2013年1月、34歳の時に自宅で倒れました。
顔の左側が垂れ下がり、ろれつも回らず救急搬送、MRIをとると脳の4ヵ所で脳梗塞が起きていることが判明。
首の動脈にチタンを入れる「ステント治療」で血管を広げ、その後は後遺症もなく元の生活に戻れたようです。
脳梗塞の政治家はコチラ
衆議院議長の細田博之さんは79歳の2023年7月に初期の脳梗塞を発症、9月に予防のための手術を受けています。
脳内に金属のステントを入れ血行をよくする手術は成功し、その後公務に復帰。
しかし、膀胱炎の治療もされている事から2023年10月に衆議院議長を退任し、再入院。
2023年11月10日に死去されました。
脳梗塞になった女性芸能人や有名人はこちら
脳梗塞になった女性有名人の方はこちらです。
- あべ静江
- 島村洋子
- 西村知美
- さとう珠緒
- 磯野貴理子
- 麻木久仁子
それでは順番にご紹介していきます。
あべ静江
歌手のあべ静江さんは2022年3月19日、70歳の時に脳梗塞が発覚。
メイクのやり方が違う、ろれつがおかしい等の行動を心配したスタッフが病院に連絡、救急搬送されました。
薬の点滴やリハビリなど約2カ月の入院生活を経て退院、1週間後にはコンサートにも復帰します。
体の麻痺や言語障害といった後遺症はなく、今でも定期検診や食生活、運動習慣に気を遣っているそうです。
島村洋子
小説家の島村洋子さんは2021年10月30日、57歳の誕生日に突然左の手足が動かなくなり救急搬送されました。
点滴による治療を終えたのちはリハビリを行い年末には帰宅できたとの事。
ですが、要介護3の認定を受け日常生活では手すりや杖が必要だそうです。
エスカレーターでは左手に力が入らないので、右側にいると、右側から追い越そうとする人が怒った様子に見える時があるのだとか。
西村知美
西村知美さんは44歳(2015年)にテレビ番組で、軽度の脳梗塞が2か所あることが発覚しています。
他に睡眠時無呼吸症候群もあるとの事ですが、具体的な治療内容については明かされていません。
さとう珠緒
タレントのさとう珠緒さんは、2015年2月2日42歳の時にテレビ番組の企画で脳梗塞と診断されます。
後頭部に5カ所もの脳梗塞が出来ていた原因は、毎日の大量の飲酒と、その後に入る2時間半の長風呂。
自覚症状が無かったため驚いたそうで、生活習慣に注意した結果2018年には脳梗塞がなくなったそう。
磯野貴理子
タレントの磯野貴理子さんは、2014年10月23日50歳の時に自宅で突然脳梗塞を発症。
ろれつが回らないため家族が救急車を呼びましたが、もし搬送されなければ亡くなっていたかもしれないそう。
その後はリハビリに励み、2ヶ月後にはレギュラーのテレビ番組に復帰、回復した様子を報告しました。
麻木久仁子
タレントの麻木久仁子さんは、2010年12月、48歳の時に右手足の震えを感じ、自ら病院へ診療予約をします。
時折しびれなどの症状も感じながら検査の日まで待つこと5日、結果的に小さな脳梗塞が見つかりました。
血液をさらさらにする薬などを使用し、回復後は薬膳に興味を持ったりと健康に気をつけているそうです。
脳梗塞の予防方法とは?
一般的に飲酒・喫煙・肥満に該当する人は脳梗塞になるリスクが高いと言われています。
コレステロールなどが溜まると血管が詰まりやすいので、予防には日々の生活習慣の改善が必要とのこと。
飲酒・喫煙を控えるだけでなく、高血圧にならないための減塩した食生活、適度な運動などが大切なようです。
また、定期的な脳ドックの受診も早期発見に有効だと言われています。
まとめ
脳梗塞になった芸能人の方々をご紹介しました。
突然体に麻痺が起こるなどの症状が出た時は、一刻も早く専門病院での治療が必要になるそう。
発症しないために、自分の生活習慣を一度振り返ってみるのもよいかもしれませんね。
コメント