映画やドラマ、舞台、音楽活動と幅広く活動する俳優の佐野史郎さん。
芸能生活47年目、66歳の時に血液のがんである多発性骨髄腫が発覚しました。
今は完治(寛解)したのか、抗がん剤治療の副作用でなにが起きたのかをご紹介します。
【佐野史郎】2021年に多発性骨髄腫でドラマを降板
佐野史郎さんは、2021年5月に病気のため連続ドラマ「リコカツ」を途中降板して話題になりました。
腎機能障害と発表していましたが、実は多発性骨髄腫(血液のがん)だったことが判明。
芸人の宮川花子さんや、大学教授の岸博幸さんも同じ病にかかっています。
【佐野史郎】敗血症で高熱も
佐野史郎さんは2021年4月に39度の高熱に襲われ、精密検査をしたところ多発性骨髄腫と判明し入院。
治療に専念するため、ドラマ「リコカツ」を自ら降板しています。
当初は抗生剤で抑え1カ月で退院できる予定でしたが、免疫力の衰えから敗血症になってしまいました。
腎臓の機能が著しく低下し、その回復を待たないと多発性骨髄腫の治療に着手できない状態でした。さらに、免疫力が衰えるなか、血液中に細菌が繁殖し、重い敗血症に。40度近い高熱が2週間以上にわたって続きました。
引用:NHKハートネットnhk.or.jp
敗血症による痛みはすさまじく、やっと退院できたのは2か月後の2021年7月でした。
実際にそれがいちばんつらかったですね。38度から39度が続くと、『ちょっとなんとかしてくれ』って思いますよね
抗生剤を4種類ほど変えて投与されたそうですが、なかなか効かなかったようです。
【佐野史郎】造血幹細胞を移植
敗血症を乗り越えた後は自宅療養となり、2021年12月に再入院して多発性骨髄腫の治療をスタート。
抗がん剤でガンを抑え、造血幹細胞の移植を行いました。
今は自分の中の良い細胞を取り出してそれをもう1度移植しなおして、再生しようという治療をしています
その後は予想を上回るスピードで回復を果たし、約2週間で退院されています。
時系列を確認する
- 2021年4月:多発性骨髄腫で入院し敗血症に
- 2021年7月:退院し自宅療養
- 2021年12月:多発性骨髄腫の治療で再入院
- 2022年3月:仕事復帰
【佐野史郎】2022年3月に復帰
佐野史郎さんは退院から3か月後、2022年3月に音楽バンドのMVに出演し仕事復帰しています。
演技は問題ないように見えますが、抗がん剤の副作用なのか髪の毛は抜けてしまった状態です。
多発性骨髄腫については寛解(症状が収まって穏やかな状態)になり、薬での維持療法を続けているそう。
体力は元のようにはなかなか戻りませんが、免疫力は正常値に戻っています。仕事はこれまで通りに続けています
引用:[俳優 佐野史郎さん]多発性骨髄腫の闘病体験語るyomiuri.co.jp2022年10月
【佐野史郎】その後の病状は?
佐野史郎さんは退院から2年後(2023年6月)、再び急性腎障害で緊急搬送されています。
薬剤の副作用などについて詳しく調べるために、検査入院となりました。
多発性骨髄腫の再発の可能性は考えにくいとのことですが、抗がん剤の影響もあったようです。
加齢、過労、ストレス まあ、これは、仕事にはつきものですし(中略)加えて、やはり、抗がん剤治療のダメージも少なからずあったようです。
引用:nikkansports.com
実際、佐野史郎さんは入院中の抗がん剤治療による副作用の大きさについて、次のようにコメントしています。
髪の毛は抜け、粘膜がただれて、下痢にもやられた。
引用NHKハートネットnhk.or.jp
口内炎ができないよう、氷をなめて口の中を冷やした。
移植後は、とんでもない二日酔いがずっと続いている感じ。
体重は7~8キロ落ちた。
9日後には退院された佐野史郎さん。
その後は腎臓をいたわりながら、お仕事を続けているようです。
テレビに出演できるほど体調は安定しているようですね。
【佐野史郎】2024現在も検査を継続中
現在は俳優やタレントとしての仕事を復帰している佐野史郎さん。
そんな佐野史郎さんですが、現在も病院で定期検診をされているようです。
僕は寛解していますが、いまも2カ月に一度、通院して検査を続けています。がんに対しては、通院治療でも保険金が出るタイプの保険だったので、この検査にもずっと、保険金が出ているんです。
出典:FLASH
まとめ
血液がんは寛解したようですが、抗がん剤の副作用も恐ろしいですね。
佐野史郎さんは維持治療を続けつつ腎臓にも気を付けているとのこと。
このまま再発することなく活躍することを願っています。
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